• 検索結果がありません。

平成28年度 機関評価報告書 外部評価 | 資料集 | 大分県産業科学技術センター

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "平成28年度 機関評価報告書 外部評価 | 資料集 | 大分県産業科学技術センター"

Copied!
32
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

平成28年度

機 関 評 価 委 員 会

開 催 報 告

平成29年2月

(2)

平成28年度

機関評価委員会の開催報告について

大分県産業科学技術センター(以下「センター」といいます。)は、大分県醸造試験場が明治43

(1910)年に設置されて以来、1世紀以上にわたり地域産業の中核的技術支援機関としての役割を

果たしてきました。

当センターは、大分県商工労働部が策定した「おおいた産業活力創造戦略2016」の戦略推進のた

めの支援機関として、部是である「現場主義、スピード、改革・挑戦」の3本柱のもと、技術相談の対応

を業務の基本に据えて、依頼試験や機器貸付、共同研究等により県内企業の個々の技術的な課題解決

に応じ、企業現場に即応した適切な技術支援を行うことを役割としています。

また、

業務を計画的に実施するため、平成26年度から平成31年度までの5年間を計画期間とする

「第3期中期業務計画」を策定し、これまでの基本業務を継承しながら、「企業のものづくり活動に

対する総合支援」・「技術シーズによる県内産業の振興」・「多様な連携による支援」を新たな業務

の柱として、個別企業の総合支援から将来的な県内産業の振興までを目標に支援しています。

その中期業務計画を推進させ、業務を適正かつ効率的・効果的に実施するために、当センターでは

業務評価制度を設けており、その制度の一環として、各産業界や学識経験者、支援機関など外部の有

識者の方から組織・運営や業務について評価を受ける機関評価委員会を、平成18年度から開催して

います。

今年度は、第3期中期業務計画の策定から3年が経過することから、第3期中期業務計画の取り組

みに対する中間評価をいただくため、昨年度に引き続き就任いただいた5名と新たな2名の委員によ

り、機関評価委員会を開催しました。

委員会では、第3期中期業務計画の取り組み状況について、19の評価項目ごとに3年間の業務実

績や支援・研究開発事例などを説明し、各委員との質疑応答を通して、率直な意見交換が行われまし

た。その後、委員のみによる協議が行われ、門田委員長から総合講評をいただき閉会しました。

各委員からは、後日、各評価項目に対する、4段階評価やコメントをご記入いただいた評価表をご

提出いただきました。各委員から示された評価結果やコメントについては、PDCAサイクルの実践を

継続しながら業務改善に努めていくとともに、私をはじめ職員一人ひとりが、全力をあげて第3期中

期業務計画の推進に取り組んでいく所存です。

最後になりましたが、

ご多忙の中にもかかわらず、

当センターの機関評価委員をお引き受け下さり、

最後まで熱心にご議論を深めていただきました委員各位に対しまして、この場をお借りして心より謝

意を表する次第です。

平成29年2月

(3)

1 平成28年度機関評価委員会の開催概要

(1)目的

(2)機関評価委員名簿

(3)日時

(4)場所

(5)内容

(6)第3期中期業務計画と評価項目の関係

(7)評価方法

平成28年度機関評価委員会における評価結果及び今後の対応等

(1)評価表の集計結果

(2)評価項目別の委員のコメント及び今後の対応

(3)総合講評(要旨)

参考資料

(1)機関評価委員会実施要領

(2)第3期中期業務計画

・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・

11

(4)

平成28年度機関評価委員会の開催概要

(1)目的

当センターでは、

平成18年度から中長業務期計画の達成に向けて業務の進捗状況を確認し、

業務運営の改善及び向上、業務の透明性の確保を図ることを目的に、大学や産業界など外部の

有識者の方々から構成される機関評価委員会を開催しています。

平成28年度の機関評価委員会では、当センターの中期的な業務指針である第3期中期業務

計画の取り組みに対する中間評価を受けることを目的に開催しました。

(2)機関評価委員名簿

(◎委員長)

(順不同)

(3)日

時:平成28年10月18日(火)13:30~17:00

(4)場

所:大分県産業科学技術センター

第1研修室、第2研修室

(5)内

容:委員7名出席

センター長より第3期中期業務計画の取り組み状況の説明を行い、質疑応答、施設見学後、委

員のみによる協議を行い、その結果をふまえセンターに伝達(総合講評)しました。

氏名(敬称略) 所 属 役 職 備 考

門田 淳一 ◎ 国立大学法人大分大学

理事(社会連携・国 際担当)・副学長

学:産学官連携推進機構長

吉丸 栄市 くにみ農産加工(有) 代表取締役

産:食品産業

おおいた食品産業企業会企画委員長

長峰 和宏 三井造船(株) 工場長

産:大分県コンビナート企業協会 機械・システム事業本部運搬機工場長

丸井 彰

エ ス テ ィ ケ イ テ ク ノ ロ ジー(株)

取締役相談役

産:半導体関連、機械加工

大分県LSIクラスター形成推進会議 副会長

神品 誠治 (株)江藤製作所 代表取締役社長 産:金属加工

鳥越 繁一 (株)鳥繁産業 代表取締役社長 産:食品関連産業

上尾 光邦 大分県商工会連合会 推進役 支援機関:中小企業診断士

(5)

-(6)第3期中期業務計画と評価項目の関係

第3期中期業務計画の項目に合わせて、以

下の評価項目を設定しています。

(7)評価方法

委員会終了後、

各委員から提出された評価表の上記評価項目ごとに、

次の4段階評価

「A~D」

及びコメントにより実施します。

また、

各委員からの4段階評価に以下のとおり1~4点までの点数を付し、

評価項目ごとに2

8点満点を100点満点に換算(小数点以下切り捨て)して評価点数を算出します。

※7名×4点=28点満点

A:適切に実施(4点)

B:概ね実施(3点)

C:一部に改善点あり(2点)

D:見直しの必要あり(1点)

第3期中期業務計画の項目 評価項目

Ⅰ 企業のものづくり活動に 対する総合支援

①技術相談 ②依頼試験

③共同研究・受託研究 ④設備利用

⑤企業技術研修

⑥創業支援(インキュベーションラボ)

企業のものづくり活動に対する総合支援に関する総合評価

Ⅱ 技 術 シ ー ズ に よ る 県 内 産業の振興

①新しい技術シーズの創出 ②蓄積された技術シーズの活用 ③県内企業へ技術移転・事業化の推進

技術シーズによる県内産業の振興に関する総合評価

Ⅲ 多様な連携による支援

①県境を越えた広域連携の推進 ②他の支援機関との連携

多様な連携による支援に関する総合評価

Ⅳ 計画の推進体制

①柔軟で効率的な組織運用 ②職員の資質向上

③業務の遂行管理 ④広報活動の強化

計画の推進体制に関する総合評価

(6)

-2

平成28年度機関評価委員会における評価結果及び今後の対応等

各委員の4段階評価及び評価項目ごとの評価点数については、「評価表の集計結果」のとお

りです。

(1)評価表の集計結果

第3期中期業務計

画の項目

評価項目

A 適切に

実施

B 概ね 実施

C 一部に改 善点あり

D 見直しの 必要あり

評価点数

(100点満点)

選択した人数を表示

Ⅰ 企業のものづ くり活動 に対 す

る総合支援

①技術相談 5 2 0 0 92点

②依頼試験 6 1 0 0 96点

③共同研究・受託研究 3 3 1 0 82点

④設備利用 3 3 1 0 82点

⑤企業技術研修 1 5 1 0 75点

⑥創業支援(インキュベーション ラボ)

3 4 0 0 85点

企業のものづくり活動に対する 総合支援に関する総合評価

3 4 0 0 85点

Ⅱ 技術シーズに よる県内産業の

振興

①新しい技術シーズの創出 3 4 0 0 85点

②蓄積された技術シーズの活用 4 3 0 0 89点

③県内企業へ技術移転・事業化 の推進

1 5 1 0 75点

技術シーズによる県内産業の 振興に関する総合評価

3 4 0 0 85点

Ⅲ 多様な連携に よる支援

①県境を越えた広域連携の推進 3 4 0 0 85点

②他の支援機関との連携 2 4 1 0 78点

多様な連携による支援に関す る総合評価

4 2 1 0 85点

Ⅳ 計 画 の 推 進 体制

①柔軟で効率的な組織運用 4 3 0 0 89点

②職員の資質向上 3 4 0 0 85点

③業務の遂行管理 2 5 0 0 82点

④広報活動の強化 1 5 1 0 75点

計画の推進体制に関する総合 評価

2 5 0 0 82点

平均点数

(各総合評価の平均点数)

84点

(7)

(2)評価項目別の委員のコメント及び今後の対応等

センターでは、各委員の評価結果や課題提言を踏まえて、今後以下のような業務推進や改善に努

めることとします。

※下線を引いた委員コメントは、「C一部に改善点あり」を選択した委員のコメントです。

Ⅰ 企業のものづくり活動に対する総合支援

評価項目 評価点数 意見コメントの要点 今後の対応

①技術相談 92点

(評価意見)

・ 相談受付を21時まで行っている姿勢は大 変素晴らしいと思う。

・ 同時期対比で技術相談20%、企業訪問3 7%アップした事は素晴らしいと思う。 ・ 企業ニーズ共同研究以外は着実に件数実

績が伸びていることは素晴らしいと思う。 (課題提言)

・ 件数目標自体が適正であるのか分かりに くいので、研究員1名当たりや部門ごとに 目標を出して、支援してはどうか。 ・ 相談内容が複合的になり、複雑化・高難

易度化してきているが、各企業がセンター に期待する事は、正にその解決策でありヒ ントだと思う。更に連携を強化して、新た なテーマ解決や事業創出に繋げてほしい。

・ 主に対応している産業界の状況 に応じて担当毎に年間目標を設 定し、四半期ごとに進捗状況の確 認を行うことで、計画的な企業訪 問を実施していきます。 ・ センターで対応できない課題に

ついては、これまでのネットワー クを生かして産総研や大学等の 他研究機関により課題解決が図 れるよう適切なコーディネート に努めていきます。

・ 今後も企業訪問等で得られたニ ーズについては、センター内の情 報共有を徹底し、研究課題の選定 や新たな事業創出に繋げていき ます。

②依頼試験 96点

(評価意見)

・ 色々な分野の企業から分析を依頼されて いる様で素晴らしい対応と聞いている。 (課題提言)

・ 今後も中小企業からの分析等の依頼増加 が予想され、期待も大きいので、制度の広 報をさらに強化してほしい。

・ 利用企業の業種や地域の分析を行い、依 頼の少ない業種・地域へのアプローチを行 ってほしい。

・ 制度の広報活動については、支 援 事 例 集 な ど の 広 報 紙 に よ り 様々な機会を利用し積極的に行 っていきます。

・ 利用企業の業種や地域の分析結 果を活用し、利用企業が少ない地 域に対しても周知できるよう検 討していきます。

③ 共同 研 究・受 託 研 究

82点

(課題提言)

・ 選択と集中が重要なので、医療関係に注 力してほしいが、ローテクな商品開発にも 目を向けてほしい。特に竹の再利用を製品 活用まで見据えた、入口と出口作りが重要 と思う。

・ 大分の企業は中小零細が多く、情報収集 力が乏しくなりがちのため、補助金等の計 画・施策、既に全国で特許等により実績を 上げている機関の紹介も含め、こまめに共 同研究や受託研究が出来る事を広報してほ しい。(3名)

・ 大分の工業は規模が大きいので、それを 考えると共同研究の成果に物足りないと思 う。提案型受託の実績が少ないようなので、 是非全国レベルの挑戦を、専門家の目で見 極めて進めてほしい。

・ 大分県の得意分野の開拓・伸 長・ローテクな商品開発という視 点も加えながら、中期業務計画の 重点的な研究テーマを中心に積 極的に取り組んでいきます。 ・ 今後もメール便やこまめな企業

訪問等を通じて補助金制度や共 同研究、受託研究の制度の広報に 努めていきます。また、制度の普 及・促進を図るため、分かり易く 説明するように工夫していきま す。

・ 大きな波及効果が期待できる全 国レベルの競争的外部資金獲得 にも引き続き積極的に挑戦して いきます。

(8)

-・ 受託研究において、電磁力関係の研究は さらに件数を伸ばしてほしい。また、食品 や金属関係の件数が減少している点が気懸 りだと思う。

・ 道州制を考えると、大分県の得意分野を 幾つ持てているかが、その時の連携の鍵に なるのではと思う。広く浅くではなく、狭 く深く研究すれば、一旦は相談件数が減っ たとしても、将来の糧になると思う。

の減少理由については、企業訪問 時のヒアリング等を通じて分析 を行っていきます。

・ ニーズ研究ばかりではなく、将 来的な事業化を見据えた技術シ ーズ創出に向けた深掘りした研 究にも取り組んでいきます。

④設備利用 82点

(課題提言)

・ 十分な頻度で利用されているが、特定 の企業からの利用が多いと思う。もっと 保有設備のPRをする仕組み作りを進め るとともに、使用実例を、わかり易い表 現で広報してはどうか。(2名)

・ 機器の充実は予算面での対応が厳しい 場合もあると思われるので、県内外の他 の機関で所有している機器で利活用が可 能な情報の蓄積と紹介ができる体制の構 築をしてほしい。

・ 先端技術の開発は、最新設備が無けれ ばなしえない事もあるが、予算の少ない 中で様々な分野でも寄与出来る設備配置 は大変だと思う。機器整備委員会での機 種選定時には、幅広い選択肢を持ち、費 用対効果がある選定をしてほしい。 ・ 更なる試験設備(例えば環境試験ツー

ル)の更新や補充が必要だと思う。

・ 今後とも所有機器の紹介内容や 活用事例については、分かりやす い表現に努め、ホームページ等に よる他機関の情報提供や所内見 学などを通じて積極的に広報活 動を行っていきます。

・ 機器の仕様、選定理由等を十分 に協議し、県内企業が利用する技 術支援(依頼試験・機器貸付等) で必要不可欠な機器を限られた 予算の中で効率的に導入するよ う検討していきます。

・ 更新や新機器導入に際しては、 計画的な予算措置や外部資金の 活用も視野に入れた検討を行っ ていきます。

⑤企業 技 術 研修

75点

(課題提言)

・ センターの使い方入門研修を広報して はどうか。

・ 技術研修による技術者養成で、どのよ うな成果が上がっているのか、またどの ような成果を期待しているのかを具体的 なアウトカムとして記載してはどうか。 ・ 技術研修をもっと強化するべきと思う。

①研修のPRを強化・主要企業のキーマ ン掘り起こし②県内外の団体や協議会と の連携で研修を実施する③IoT推進の 関連研修を実施してはどうか。

・ 年間技術研修スケジュールをホームペ ージに掲載しているが、内容を更に分か りやすくするため、実例や写真を入れる 等の工夫をしてはどうか。

・ センターのフェイスブックは、現状か らさらに発信力を増すように、職員全員 で工夫してはどうか。うまく活用して、 研修会の開催周知や成功事例を都度アッ プしていくと効果が発揮できると思う。

・ これまでもセンター見学会等で 業務内容を広く周知してきまし たが、今後もより効果的な広報方 法を模索し、「産科技センターの 使い方」を聴講者が直感的にイメ ージできるようなタイトル・内容 に努め、センターの利用促進につ なげていきます。

・ 終了報告や受講者の声等をホー ムページなどに掲載し紹介する ことで、具体的成果を公開してい きます。

・ 実習を伴うものについては、企 業訪問などの機会を利用して、受 講者のフォローアップに努めて いきます。

・ 企業訪問等を通じたキーマンの 掘り起こしやニーズ聞き取りを さらに進め、研修内容の工夫・充 実に努めていきます。

・ フェイスブックなどのSNSの 活用についても引き続き検討を 進めていきます。

(9)

-⑥創業 支 援 (イン キ ュ ベーシ ョ ン ラボ)

85点

(課題提言)

・ 卒業企業は何らかの賞などの評価を受 けている事から、センターとの取組もさ ることながら、入居企業同士の高い志が 切磋琢磨する環境を作っていると思う。 ここに、デザインやIT系の入居を進め ると良いし、県外企業も参加出来れば更 に意義があると思う。

・ 医療関連やIoTのテーマにもラボ提 供してはどうか。

・ 各市町村(姫島村を除く)では、国の 予算を活用して、創業塾を開催している が、市町村の協力を得て創業支援事業の 紹介をしてはどうか。

・ 他のインキュベート施設等とも 連携を図り、創業・技術力の向上 という高い志を持つ方々が集ま り、互いに刺激し合うことで切磋 琢磨していけるような環境を今 後も提供していきます。なお、入 居企業の分野は制限を設けてい ないため、様々な業種の方に魅力 を感じてもらえるよう支援環境 の構築に努めていきます。 ・ 他の支援機関との連携による知

財、経営、人材育成面の支援など 必要に応じたソフト面での支援 も行っていきます。

企業の も の づくり 活 動 に対す る 総 合支援 に 関 する総 合 評 価

85点

(課題提言)

・ 今後の活動では、I oT関連の研究・ 商品化をリーディングしてほしい。

・ IoTやAI関連のような新た な科学技術イノベーションの進 展に対しても、本庁各課と連携を 図りながら技術的支援を行うと ともに、国などの補助金の獲得も 視野に入れながら、企業の競争力 強化を支援していきます。

Ⅱ 技術シーズによる県内産業の振興

評価項目 評価点数 意見コメントの要点 今後の対応

①新し い 技 術シー ズ の 創出

85点

(課題提言)

・ 新たなシーズの創出には、もっと大分大 学や他の研究機関との連携を強化してはど うか。

・ ニーズとシーズのマッチングの回数をも っと増やしてほしい。

・ PRも不足していると思われるので、何 度も地道にPR活動をしてほしい。

・ 新たなシーズの創出を促進する ため、引き続き合同成果発表会や 九州地方知事会工業系公設試連 携等により他機関との連携を強 化していきます。

・ 技術移転を推進するため、引き 続き各種発表会やホームページ 等により、積極的に広報活動を行 っていきます。

②蓄積 さ れ た技術 シ ー ズの活用

89点

(評価意見)

・ モーター磁気測定に関連する研究を多く 実施し、大分ならではの取組で素晴らしい と思う。

(課題提言)

・ 難しい技術、まだ十分にマッチング出来 ていない技術も有りそうなので更なるPR 活動をしてほしい。

・ 異物の体系的データーベースは、食品会 社に方法を教えてもらうと更に意義がある と思う。

・ 技術シーズの活用促進を図るた め、研究成果発表会の開催形式や 開催頻度、案内の周知方法などの 改善に努めていきます。 ・ 電磁力関連の研究や異物データ

ーベースなど、従来から蓄積して きた技術の更なる技術力の向上 を図りながら、県内企業の技術の 高度化や新技術・新製品の開発な どを積極的に支援していきます。

③県内 企 業 へ 技術 移 転・事 業 化 の推進

75点

(評価意見)

・ 県内企業との共同研究・事業化を多く進 めており感心した。

(課題提言)

・ センターが保有している特許を県外企業 も実施している事から、県内企業には意義 が理解されていない取組もあると思う。県

・ 県内企業などに対して、引き続 き研究成果発表会等での発表や センターニュースなどを通じて、 研究成果やその活用事例等の周 知・普及を図っていきます。 ・ 実施許諾契約以外の技術移転方

(10)

-外企業との共同研究においても活発に特許 を出願し、そこから派生した、関連特許を 県内企業に紹介していく事が良いのではと 思う。

・ 特許等の実施許諾の件数が登録件数に比 して少ないので、保有特許等で実施されて いないものが多いと思う。

・ 事業化の支援の際は、マーケティングも 含めて総合的なアドバイスも付加すると満 足度はさらに向上すると思う。

るなど積極的に多様な選択肢を 提供することで技術移転を促進 していきます。

・ 企業訪問等によりマーケティン グの動向を含めた成果の意義を 説明していくことで技術移転や 事業化を推進していきます。

技術シ ー ズ による 県 内 産業の 振 興 に関す る 総 合評価

85点

(課題提言)

・ 大分県ならではの商品・技術の創出を目 標にしてプロジェクト推進してほしい。① 大分県の得意な技術・産業の商品化②異業 種の連携による商品化③IoT技術を活用 した商品化。これらを複合的に進めて、オ ープン・イノベーションを起こしてほしい。

・ これからもオープン・イノベー ションによって大分県ならでは の技術・産業の商品化を実現でき るような研究開発プロジェクト の推進に取り組んでいきます。

Ⅲ 多様な連携による支援

評価項目 評価点数 意見コメントの要点 今後の対応

①県境 を 越 えた広 域 連 携の推進

85点

(課題提言)

・ 相談内容が複雑化しているようなので、 センターで技術相談に応えられない場合 は、これまでどおり適切に他県の公設試験 機関と連携を図りながら課題解決に取り組 んでほしい。

・ 全国の公設試・産総研のデーターベース の充実と活用を推進してほしい。

・ 各地の技術・商品化の事例を検索しやす くしてほしい。

・ これまでと同様に、九州地方知 事会工業系公設試連携などを通 じて他県の公設試や産総研等と の人的、技術的な連携を進めなが ら課題解決に努めていきます。 ・ 研究者・機器検索データーベー

スを始め、全国公設試験研究機関 リンク集などの活用を図りなが ら、ホームページの充実及び利便 性の向上に努めていきます。

②他の 支 援 機関と の 連 携

78点

(課題提言)

・ 広域での連携について、詳しいそれぞれ の特徴や、取得して利用できる技術を、わ かり易く広報してほしい。

・ 県内企業数社が相談するという事は、大 半の企業にとって興味がある事なので、解 決をしたのならば、その経過を紹介し、企 業側から見た、価値のある連携の成果を見 せてほしい。(2名)

・ 利用可能性のある支援機関等(例えば農 業、建設、医療系他)との連携の強化をし て、窓口を広げていく取組をしてほしい。

・ 連携による成果の開示(開示可 能な範囲に限る。)については、 ホームページやセンターニュー ス等により発信していきます。 ・ 他の支援機関との連携による課

題解決成果を開示することが産 業振興に有益である場合は、合意 を得たうえで、広く公表する等の 検討を行っていきます。 ・ 研究開発案件に応じた連携の必

要性を考慮し、新たな連携先の開 拓も含めた取り組みを進めてい きます。

多様な 連 携 による 支 援 に関す る 総 合評価

85点

(評価意見)

・ 食品オープンラボの多様な品ぞろえ、運 営に大変感謝している。

(課題提言)

・ センターのホームページを充実させてほ しい。特に、連携先の活用事例などを掲載 してはどうか。

・ 大分産の技術・商品化のプロジェクト遂 行には、多様な連携が不可欠なため、更に 連携を強化して進めてほしい。

・ ホームページに連携先の活用事 例等の掲載を検討し、ホームペー ジの充実に努めていきます。

(11)

-Ⅳ

計画の推進体制

評価項目 評価点数 意見コメントの要点 今後の対応

①柔軟 で 効 率的な 組 織 運用

89点

(評価意見)

・ 横断的なプロジェクトチームにて、権限 を与え企業の様に取り組んでいる事は、大 変すばらしいと思う。

・ 職員の能力や資質を有効に活用 し、限られたリソース(人、カネ、 モノ)の中で、最大限の効果を発 揮できるよう、引き続き柔軟で効 率的な組織運用に努めていきま す。

②職員 の 資 質向上

85点

(課題提言)

・ 従業員の社員教育において、一番効果 が無いのが講演を聞くで、最も効果的な のは、人に教えるという事らしいので、 日頃から人に教えている姿を客観的にほ めたり、指摘してあげた方が、資質向上 に繋がるのではと思う。教育は時間と、 お金がかかるので、外部研修の設定は楽 だが、思うような成果が出ない時は、仕 組みを変えてはどうか。

・ モチベーション向上のために、資格取 得のインセンティブ制度や特許取得に寄 与した研究員の優遇(表彰、昇給等)制 度を検討してはどうか。

・ 引き続きセンターの「研究員人 材育成基本方針(人材育成プラ ン)」等に基づき、キャリア等に 応じてエキスパート人材の育成 やマネジメント、コーディネート 能力の習得に向けた研修を実施 する中で、研修のやり方や内容の 工夫に努めていきます。

・ 資格手当等の拡充については、 人事課との協議による判断が必 要であるため、今後の課題とさせ ていただきます。

③業務 の 遂 行管理

82点

(課題提言)

・ 今後とも、組織が縦割りとならないよ うに、常に PDCA を回し、それをチェッ クしていく仕組みを維持してほしい。 ・ これから世界では人工知能を使って世

界で一番良い解決策を持つ技術が日の目 を見る様になってくると思われるので、 研究そのものの価値を見出し、導いてい く運営をしてほしい。

・ 技術支援業務のアン ケート調査で満足 以外の回答を解析し、改善に活かす取り 組みをしてほしい。

・ 企業満足度調査のアンケートの回収率 が低いため、調査結果は参考程度にとど めざるを得ないと思われるので、今後、 回収率を上げる方策を検討してほしい。

・ 引き続き機関評価委員会による 業務改善の検討、技術支援評価委 員会による企業満足度調査の分 析や対応の検討によりPDCA サイクルを回しながら、今後もよ り良い支援を行うための技術戦 略の検討を行っていきます。 ・ 企業満足度調査のアンケートの

回収率向上に向けた検討を行っ ていきます。

④広報 活 動 の強化

75点

(課題提言)

・ ホームページの充実、支援策のわかり やすい表示をしてほしい。(2名) ・ 新規利用者の開拓と広く県民に周知す

るための広報活動を更に充実させてほし い。(3名)

・ 機器貸付が7%向上したことは素晴ら しいが、更に高める為に、県内企業の、 社長ではなく実務担当者への一斉メーリ ングリストを作成してはどうか。

・ 支援団体機関紙に事例記事掲載により、 県内の中小企業者へ周知してはどうか。 ・ 中小企業者との接点である経営指導員

の啓発(活用事例、機器説明等)を行い、

・ ユーザ視点からの見やすい、分 かりやすいホームページの作成 を意識し、情報化推進委員会や新 たに設置する広報委員会での検 討を踏まえてホームページの整 備に努めていきます。

(12)

-センターとのパイプ役を担ってもらって はどうか。(継続的な取組が必要)。 ・ 商工労働部が実施する 500 社訪問の機

会を活用して、新規利用者の開拓を図っ てはどうか。

・ センターの封筒を宣伝媒体としてのツー ルとして検討してはどうか。

に強化していきます。

・ 今後はより効果的な広報戦略を 検討するため、センター内に広報 委員会を設置し、年度ごとの重点 項目や戦略的な観点を含めた新 たな広報活動の検討を定常的に 行っていきます。

計画の 推 進 体制に 関 す る総合評価

82点

(評価意見)

・ 県内企業の持続的発展に大きく貢献さ れていると思う。

(課題提言)

・ 今後の展開としては、大分県をリーデ ィングする「技術センター」としての存 在意義・価値を更に高めるべく「成長戦 略としての中期計画」を策定し、そのた めに必要な体制と予算の獲得を目指し、 事業展開してはどうか。

・ 開発に見合う収支バランスがどうなっ ているのか、費用対効果の検証を行って ほしい。

・ 各委員から頂いた意見等をふま え、時代の趨勢や企業ニーズ等を 見極めながら、平成31年度から の次期中期業務計画の策定に取 り組んでいきます。

・ 研究開発の収支バランスを意識 し、積極的に外部資金の獲得も図 りながら事業展開を行っていき ます。また、特許関連における費 用対効果の検証は、今後の課題と させていただきます。

(3)総合講評(要旨)

門田委員長からの総合講評の内容は以下のとおりです。

全体を通して、

インキュベーションラボや電磁力部門を中心に非常に開発力が素晴らしくて、

く行われていると感じている。

〔事業化・特許化について〕

大分県は、竹、シイタケ、醤油など大分県特有の食、そして中小企業も多いことから、大分県

特有の研究開発をもっと事業化・特許化につなげてもらいたい。また、全国的なデーターベース

を利用出来るのであれば、事業者への周知・共有化を行い、ニーズとシーズのマッチングの機会

を増やしていくことで、県内各地の食品の事業化を促進してほしいという意見が出た。

〔医療分野への取り組みについて〕

インキュベーションラボは充実して良かったが、今後、医療関連に特化したラボの設置も可能

であれば検討してほしいという意見も出た。

〔評価指標について〕

もっと評価ができる具体的な数値を示して欲しかった。例えば、特許に関して登録件数は分か

ったが、職員に見合った特許件数はどの位かなど、職員換算での特許率などの評価も出来れば良

かったと思う。

〔費用対効果の検証について〕

開発に見合う収支バランスがどうなっているのか、もっと示せる範囲で示してほしかった。

〔広報活動について〕

センターが保有している特許について、もっと広報し、企業に内容を理解して頂くようなこと

を考えてほしいという意見も出た。

(13)

-〔研究分野のすみ分けについて〕

前回行われた委員会の評価の中で、センターは応用研究、大学は基礎研究ということで、大学

の深掘りした基礎研究とは一線を画しているとの回答があったが、

大学とセンターのすみ分けを

今後明確にしてほしい。

以上のことが、委員協議で出た内容になる。

全体としては、組織や運用等充実してやっている印象を受けた。

難しい部分があると思われますが、

今後も業務改善に努めながら県内企業に技術支援くださる

ようよろしくお願いする。

(14)

-資

機関評価委員会実施要領

大分県産業科学技術センター(以下「センター」という。)の運営や業務全般に関わる評価は、この

要領により行うものとする。

(機関評価委員会)

第1条 センターの運営や業務全般に関わる評価を行うため、センターに機関評価委員会(以下「委員

会」という。)を設置し、以下の評価を行う。

(1)組織・運営体制に関する評価

(2)企業のものづくり活動に対する総合支援に関する評価

(3)技術シーズによる県内産業の振興に関する評価

(4)多様な連携による支援に関する評価

(委員会の構成)

第2条 委員会の構成は以下のとおりとする。

(1) 委員は10名以内とし、大分県産業科学技術センター長(以下「センター長」という。)が指

名する者。

(2) 委員長は、委員の互選による。

(3) 任期は、3年とする。

(委員会の開催)

第3条 委員会は、センター長の招集により、原則、毎年開催する。

(委員会の実施方法)

第4条 センターの運営や業務についての説明、及び質疑応答を行い、各委員から評価項目に即した講

評をまとめる。

(1) 説明者:センター長及びセンター長が指名する者

(2) 資 料:「業務概要」、その他参考資料

(評価の取扱い)

第5条 センター長は、委員会の結果及び講評に対する問題点について検討し、改善に努める。

改善内容等は後日、委員会に報告する。また、委員会における評価結果と講評、改善内容等は委員の

承諾を得てホームページ等で公開する。ただし、企業情報等機密保持が必要な情報は公開しない。

(事務局)

第6条 委員会の事務局は、企画担当部署に置く。

(その他)

第7条 この要領に定めるもののほか、機関評価の実施に関し必要な事項の細目については、センター

長が別途これを定める。

附則:この要領は、平成 18 年 4 月 1 日から施行する。

この要領は、平成 21 年 4 月 1 日から施行する。

この要領は、平成 22 年 4 月 1 日から施行する。

この要領は、平成 28 年 1 月 1 日から施行する。

(15)

-<業務指標>

技術相談件数

2200件/年間

企業との最初の接点、利用のバロメータ

事業化件数

5件/年

共同研究等による事業化を力強く後押し

設備機器利用の促進

2400件/年間

高度な設備利用環境の維持、利用の促進

産業科学技術センターの基本的使命=「モノづくり現場の技術支援機関」

Ⅱ . 技 術 シ ー ズ に よ る 県 内 産 業 の 振 興

企業イノベーションをリード

Ⅲ.多様な連携による支援

産学官連携による課題解決支援

第3期「中期業務計画」

(平成26年度~平成30年度の主な取り組み)

コスト低減 納期短縮 新製品の開発 異分野参入 販路開拓 製品の不具合 トレーサビリティ クレーム対策 品質管理等

<企業課題>

企業の競争力を強化

新しい技術シーズの創出

<業務指標>

電磁力試験計測に係る国際認証

ISO/IEC17025の取得

国際競争力ある製品創出

特許出願

2件/年

技術シーズ関連の特許等出願の推進

外部資金の獲得

2件/年

技術シーズ関連の外部資金の積極的獲得

新事業・新分野を開拓

Ⅰ.企業のものづくり活動に対する総合支援

企業課題の解決を全力支援

計画の推進体制

柔軟で効率的な組織運用

・プロジェクトチームの編成

・OB人材の活用

職員の資質向上

・エキスパートの育成

・コーディネート能力の育成

業務の遂行管理

・アンケート調査

・外部評価

広報活動の強化

・インターネット活用

・パブリシティー活用

蓄積された技術シーズの活用

○環境技術のさらなる展開 ○農業など一次産業へのICT応用 ○マグネシウム合金の利用技術の確立 ○麦焼酎の高品質化、ブランド化 ○地域資源を活用した加工食品の開発 ○その他

○自動車・半導体・医療機器分野 (CFRP、3次元造形技術 等) ○エネルギー分野 (温泉資源活用等) ○電磁力分野 (高効率小型発電機 等) ○食品分野 (広域流通技術等) ○その他 (ICT技術等)

県境を越えた広域連携の推進

次世代自動車産業分野における福岡県工業技術センター、

医療機器産業分野における宮崎県工業技術センターとの連携

他の支援機関との連携

・県内外の試験研究機関

(情報共有・共同研究

等)

・大学等研究機関

(共同研究

等)

・(公財)大分県産業創造機構

(創業・販路開拓

等)

・(一社)大分県発明協会

(知財取得・活用

等)

・商工団体

(地域資源による商品開発

等)

(16)
(17)
(18)
(19)
(20)
(21)
(22)
(23)
(24)
(25)
(26)
(27)
(28)
(29)
(30)
(31)
(32)

参照

関連したドキュメント

究機関で関係者の予想を遙かに上回るスピー ドで各大学で評価が行われ,それなりの成果

8) 7)で求めた1人当たりの情報関連機器リース・レンタル料に、「平成7年産業連関表」の産業別常

○齋藤部会長 ありがとうございました。..

本稿で取り上げる関西社会経済研究所の自治 体評価では、 以上のような観点を踏まえて評価 を試みている。 関西社会経済研究所は、 年

人間は科学技術を発達させ、より大きな力を獲得してきました。しかし、現代の科学技術によっても、自然の世界は人間にとって未知なことが

(1)  研究課題に関して、 資料を収集し、 実験、 測定、 調査、 実践を行い、 分析する能力を身につけて いる.

 IFI は,配電会社に配電システムの技術的な発展に関連する R&amp;D 活動に対 し十分な資金調達を可能にする。また,RPDs は発電された電力の DG 連系を

大学設置基準の大綱化以来,大学における教育 研究水準の維持向上のため,各大学の自己点検評